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第15回 五十川さんのこと

2018年7月20日公開

7月15日、五十川 勝さんが亡くなりました。
大きな存在を喪って、ポッカリ穴があいたような気持ちです。

私たちの街には、経験豊かな「人財」が沢山いると言われています。
その代表格が五十川さん…だと思っています。

初めての出会いは10年以上前、都市計画見直しの住民説明会でした。
そこで鋭い質問をする人がいて、何者だろう?と思っていたら、
新浦安をデザインした都市プランナーとのこと。

それがご縁で、「海・まち・デザイン」という団体を立ち上げ、
様々なイベントでご一緒しました。発案から実行まで、いつも
その中心にいたのが五十川さんでした。

街の歴史を学ぼうと「浦安の長老(宇田川敬之助さん)のお話を聴く会」を開いたり、
元町と新町を繋ぐプロジェクト、「境川を船でくだって海から街を眺めよう!」とか、
お盆に灯籠を流したり、幻の魚アオギス(巨大ハリボテ)を作ったりと、今、一つひとつ
思い出が蘇ってきます。

でも、一番強く記憶に残っているのは、病気になって呼吸器を外せなくなってからの
五十川さんの姿です。

「next30」という新しい団体を立ち上げ、次の世代に魅力的な街を残したいという
本気の思い…まさに「鬼気迫る」迫力は多くの人の心に残るだろうと思います。

彼の思いは、新浦安ナビのコラムにも載っています。

重複しますが、ここでも紹介させて頂きます。
相手が誰であろうと、正しいと思うことをきちんと(時には容赦なく)主張する五十川さん、
実は柔らかな感性の持ち主で、ロマンティシストだというのがよくわかるメッセージです。

以下、「新浦安次世代ビジョン@next30」第4回から

「(街の)景観がより市民の感動を大きくしてくれるために提案します。
新町地区に入ったら海の先まで両岸の桜が続いているといいですね。そして何より
川の護岸がコンクリートから花やタンポポ、レンゲの花が咲きミツバチやチョウが
飛び交う堤になるといいですね。良いものは強い鎖で繋ぎ止めませんか。 」

五十川さんの思いを繋いで、私たちにできること考えてみませんか?
天国から見守っていてくださいね。