「ちば環境再生計画」(仮称)の骨子
― とりもどそう! ふるさとの自然 ―
千
葉 県 環 境 生 活 部
「ちば環境再生計画」(仮称)は、私たちの時代が造りだしてしまった廃棄物や有害化学物質等の不法投棄や川や沼の汚染という「負の遺産」を清算・修復し、豊かな自然環境を大切な財産として孫や子の時代に引き継いでいくための行動計画です。
2 目的
森と海、河川・湖沼の自然を取り戻し、人と自然が共存できる環境づくりをするとともに、新しい環境ビジネスを創出することによって循環型社会づくりを進め「環境づくり日本一の千葉県」を目指します。
(2)環境学習や都市と農漁村の交流の場の創造
県民が参加する環境再生事業を実施して、環境学習の場や都市と農漁村の交流の場の創造を目指します。
(3)新しい環境ビジネスの創出
リサイクルプラントの稼動向上や立地を促進し、PFI・NPOなどによる環境再生事業の実施を促進することで、環境ビジネスを創出して地域経済の振興を目指します。
3 解消が求められている環境問題
(1)人手の入らない里山などの「自然の荒廃」
(2)廃棄物の不法投棄などの「負の遺産」
(3)化石燃料の大量消費による「地球の温暖化」と大量生産・大量廃棄による「廃棄物問題」
4 基金の創設
これらの環境問題への対応に着手するために、(財)千葉県環境財団に「ちば環境再生基金」を設置し、平成14年4月1日から寄付の募集を行います。
(1)運営主体
(財)千葉県環境財団に、学識経験者、県民・NPO、地元経済界、県・市町村で構成する「ちば環境再生推進委員会」を設置して、環境再生事業の実施内容等を決定します。
(2)目標規模
既に県等に設置されている環境関係の基金と合わせて5年間で総額300億円を目標とします。
(3)募集方法
計画に賛同していただける方であれば、額にかかわらず、いつでも寄付ができるようにするとともに、ふるさとの豊かな環境づくりに参加する思いを託すことが出来るような募集体制を作ります。
5 事業内容
この基金では次のような事業を実施します。
(1)戦略プロジェクト
県民の生活環境をおびやかす廃棄物や有害化学物質の撤去など早急に取り組む必要のある事業や、ふるさとの自然再生など人と自然が共存できる環境づくりのモデル事業を関係機関と連携して実施します。
(2)公募助成
荒廃した里山の回復、川や沼の再生、幼児期からの環境学習など広く県民が参加する活動を千葉県内で実施するNPO、民間活動団体などに対し、公募により助成します。
(3)タイアップ助成
企業が設立した助成制度と協調して、千葉県内で環境再生事業などを行う団体等に助成します。
6 推進体制
この計画の円滑な推進を図るために、国の事業などを誘導するとともに、県等に設置されている環境関係の基金や県の関連事業との連携を図っていきます。