先日、元北海道大助教の大友詔雄氏の話を聞く機会があった。
原子力を推進する立場だった大友氏は、今はまったく逆の研究をしているのだ。
原子力がいかに危険か、人間にはコントロールできないということを研究しているのだ。
原子力の研究者が、原子力を進めることは危険だという意見を述べること自体が異例のことだが、大友氏はその事実を認め、危険だと大声を上げて警告をする数少ない研究者だ。
現在は大友氏は自然エネルギーの普及に尽力している。
チェルノブイリの現在を見れば、福島の将来がよくわかると話をしていたが、原子炉をコンクリートで固めても100年しか持たない。それを永遠に繰り返し、コンクリートで固め続けなければならない。しかも福島の場合は4機もあるのだ。
どんなに除染しても原発付近に住むことは100年以上は出来ないのだ。
さらに、大伴氏は除染は放射能を移動しているだけであり、根本的な解決にはならないこと、放射線はセシウムの測定だけで、人体により影響のあるストロンチウムなど検出しにくい放射線はほとんど論じられていないことなど、多くの問題点を指摘していた。
今、本気で原子力のことを考えないと、日本は無くなってしまうのではないだろうか?
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