福島県会津地方で国道で300台もの車が大雪で立ち往生して、水や食料が配られたとのニュースがあった。
そういえば、俺も2度ほどそんな経験がある。
一度目は、夏の大月だ。
中央本線で甲府から東京へ帰る途中、台風が来て土砂崩れで線路が埋まってしまった。
運良く列車の中で大月駅にて朝まで過ごした。
朝になると、燃料切れで冷房が使えないので、近所の小学校へ避難した。
中央本線と併走する国道20号も途中で土砂崩れで、車は全く動けない状態だった。
多くの車はエンジンを切って路肩に止まっていた。
雨がやむと自衛隊がヘリで食料を運んできてくれた。
あの状況で、ほぼ1日遅れで東京へ帰って来られたのはラッキーだったのかもしれない。
二度目は、真冬の関越道だ。
関越トンネルが開通する前だった様に思う。
スキーに行く途中、群馬県側で大雪が降り、強制的にサービスエリアに入れられた。
今回の福島の場合と同様にあっという間に車が埋まるほどの雪が降り、前へも後ろにも進めない状態となった。
4時間ほどすると、燃料切れの車は暖房が切れ、サービスエリア内の施設へ避難がはじまった。
それから数時間、ずっと社内で耐えていると、雪が小降りになってきた。
道路公団の職員が説明に来た。
1時間ほど後に、除雪車が10台ほどが先導するので、その除雪車の後を次の出口までゆっくりと走って欲しいとのこと。
そして除雪車と同じ速度で次の出口まで走った。
結局目的地までは行けず、スキー場にもたどり着けず、そのまま帰ってきた。
当時はスパイクタイヤに鉄のチェーンだったが、あれほどの雪はあれ以来体験したことがない。
道路も便利になり、雪も少なくなったが、自然現象を甘く見ていると大変なことになる。