昨日、浦安市から衝撃的な発表があった。
該当地区にある雨水を境川へ放出する水門3つのうち1つが閉まっていたと。
しかも、市の職員が排水門が閉まっているのに気がついたのは満潮の時間と同じ17時だった。
今回の冠水は、人災だったのかもしれない。
浦安市内は50ミリの雨水の排水整備は100%整備が終わっている。
そして、今回の降水量は高洲にある観測所の記録では40ミリほどだったそうだ。
それなのに、冠水が起きた...排水のための水門がすべて開いていたらどうだったんだろう?
浦安市はかなりの範囲が人工的に作られた街であり、排水の設計もきちんと行われている。が...その排水設備は未だに完成していないのだ。
境川は、川だと思っている人が多いが、実際は水は流れていないし、上流に当たる旧江戸川側の水門は基本的に閉まったままだ。
排水計画の要は、潮位が高い上、大雨が降った場合は、水門をすべて閉めてポンプを全開で海へ排水する。つまり、地域内に降った雨は、一度境川へ貯めてから海へ排水するプランだ。
ただし、その要となる境川河口の水門やポンプ場が未整備なのだ。
千葉県が行うことになっているが、巨額の費用がかかるので未だに手つかずなのだ。
いつやってくるのか予想のつかない自然災害のためには、一刻も早く整備が必要だろう。
ここまで人口の増えた浦安市にとって、最も重要な課題かもしれない。
写真が今回閉まっていた排水門だろう。(2009年10月18日撮影)