季節の食卓

 

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!

 

第45回 常備して一品追加! 冬野菜のカポナータ

先日、渋谷の松濤にあるアパレルショップのイベントがあり、フードとドリンクのケータリング依頼を受けました。メインは日本未発売のイタリアンビール。それに合うメニューを持っていったのですが、その時に好評だったのが「カポナータ」という、野菜をトマトで煮込んだイタリア料理。一般的には、ズッキーニ、ナスやパプリカなどを入れて煮込むのですが、季節も冬ですし、今回は冬野菜を使って作ってみました!
冷蔵庫で数日もちますし、温めなおしても、冷たいままでもおいしいので、まとめて作っておくと便利です。常備菜にぜひどうぞ。

<材料>

エクストラヴァージンオリーブオイル…大さじ2くらい
にんにく…1片
鷹の爪…1本
たまねぎ…1個
かぼちゃ…1/8個
さつまいも…1本
じゃがいも…1個
塩・こしょう…適量

<作り方>

  1. にんにくは、皮をむいて潰し、芯を取って粗く刻みます。
    鷹の爪は種を抜いて小さめにちぎり、野菜は一口大にコロコロ切っておきます。

  1. フライパンにオリーブオイルを大さじ1杯くらいと、にんにく、鷹の爪を入れて、弱火でじわじわ温める感じで炒めます。
  1. にんにくの周りに泡がたって香りがしてきたら、野菜を全部いれて、中火で炒めます。
    野菜の周りの色が変わって、もう煮込まなくてもそのまま食べられるんじゃないか…と思うくらいまで、しっかり炒めます。
  1. トマト缶を入れて、トマトを軽く潰しながらざっくり混ぜて煮込みます。
  1. トマトの液体が半分くらいに煮詰まって、野菜が芯までやわらかくなったら、塩こしょうで味付けして、残りのオリーブオイルを回しかけて出来上がり。

<ワンポイントアドバイス>

 
  • 野菜の分量に決まりはありません。冷蔵庫に眠っているお野菜を入れたり、作りやすい分量で作ってみてくださいね!

  • かぼちゃ、じゃがいも、さつまいもは、皮ごと入れると野菜の旨味と香りがしっかり出て、おいしくなりますよ。

  • かぼちゃが固くて切れない時は、包丁を真上からまっすぐ下向きに、体重をかけて切ります。
    それでも切れない時や、不安定で怖い時は軽く電子レンジにかけてからだと切りやすいです。

  • 最後にバジルの葉や、オリーブの実を入れると、香りやコクが増しておいしいです。

おうちでもLocoDish!!テイクアウト&宅配メニュー