季節の食卓

 

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!

 

第65回秋の根菜をすりおろせ!!
カラダを温める、おみおつけ

急に肌寒い日が増えてきましたね。夏の間、ついつい冷たいものばかり口に入れてしまって、すっかり胃腸に負担をかけてしまいました。そろそろ労わってあげなくちゃ。
秋冬に旬を迎える根菜類は、身体を温め、胃腸を快調にしてくれます。
でも、根菜類は固くて切るのも大変だし、アクが強いし、時間がかかるし…
と、敬遠してしまう方も多いとのこと。今回は、もっと気軽に、たっぷり根菜を食べられるように、汁物にしてみました。
「おみおつけ」は、漢字で「御御御付け」と書きます。ごはんのお供という意味の「付け」に、3つも「御」がついている、とっても大切な人に食べてもらう汁物のこと。また、「御実御付け」と書き、汁物の中にたっぷり入った「実」を食べるものという説もあります。
おいしい「おみおつけ」で、季節の変わり目も元気に過ごしましょうね!

<材料>

生姜 1~2片(親指の第一関節上くらいが1片)
ごぼう 1/2本
さつまいも 小1本
鶏ももひき肉 100g
大さじ3
味噌 大さじ2
しめじ 1パック

<作り方>

  1. 生姜、ごぼう、さつまいもを、よく洗って皮つきのまま、おろし金ですりおろして鍋に入れます

    *最後に小さく残ったものも、捨てずに鍋に入れます
  1. 鶏ひき肉、味噌、酒を入れます。

 

  1. 箸で丁寧にかきまぜます。
  1. 水(600㏄くらい)を入れて、火にかけます。沸騰したら、弱火にして5分くらい煮込みます

  2. ここで味見をして、薄ければ味噌を追加します。

  3. しめじを入れて、柔らかくなったら出来上がり。

 

<ワンポイントアドバイス>

  • いろいろな野菜でアレンジOKです。材料や分量など、あまり気にしないで、いろいろな秋の風味を楽しんでくださいね!
  • 箸でぐるぐる混ぜてから煮ることで、ひき肉が固まりにならず、全体の味をまとめてくれます。 内臓の苦みが苦手な方は、最初にお腹に切り込みを入れて包丁の先で取り出しておきます。

NEO(当代島 市民病院交差点)

NEO | Facebookページも宣伝