先日、よくお店に来てくださるお客様から、こんな相談を受けました。
「料理好きな友人は、旦那様が体調を崩して以来、病院の指導で油もダメ、塩もダメ、お砂糖もダメ・・・という食事を作らなくてはいけなくなりました。彼女は、もう家族に美味しいものを作ってあげられない、大好きな料理も楽しくない・・・と、とても落ち込んでしまって。何か良いレシピや、調理器具を教えてください。」
実は、こういったお話は決してめずらしいことではなく、糖尿病や高血圧などのいわゆる生活習慣病に苦しむご本人や、そのご家族の方から、何を食べたら良いか、何を作ったら良いかと、よく聞かれます。
「気をつけましょう」という程度の方から、「制限」という方まで様々・・・
診てもらっている主治医の先生のお話は絶対ですから、「このレシピで作る料理なら大丈夫ですよ。」という無責任なことは言えませんが、いろんなお話を聞いたり、実際に見たりした中で、私が思う食卓を作ってみようと思います。
「おいしい」ってなんだろう?というところから考えてみませんか?
制限しなくてはいけないものは、制限しなくてはいけない。でも、あれもダメだ、これも使えない・・・と、作る人が憂鬱になりながら作った食卓は、絶対的に楽しくない!本来は病気の人ほどキチンと食事からバランス良く栄養を取らなければ治るものも治らないのに、これでは逆効果だと思うのです。「調味料を使えないから、さつまいも蒸かしただけで味ついてないけど、仕方ないよね。」と言って出されるのと、「これ、八百屋さんもイチオシの千葉の紅あずま。今年はすごくいい出来だって。蒸かしたから、とにかく何もつけずに食べてみて!」と言われるのでは、どちらがおいしそうですか?
結局のところ、素材勝負で楽しめる料理がいいと思うんです。料理は、まず素材選びから。自然と調和の取れたものを食べるって、とっても大切なことだと思います。手前みそですが、ロコディッシュでお出ししているごはんが一番適しているのではないかと思い、今回は特別にロコディッシュでお出ししているお料理レシピを公開しちゃいます!
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