秋刀魚(さんま)
秋になると、産卵のために太平洋岸を南下します。9月は北海道の東側、10月は三陸のあたり、11月頃には我らが千葉県の銚子沖にやってきます。南下しながら脂がのってきますので、9月はまだ旬のはしりの時期ですが、それでも今回の北海道から直送された秋刀魚は、網で焼いていると脂がしたたるほど。銚子にやってくるころには・・・今から楽しみですね!
選び方
頭から背にかけてずんぐりと太ったものは、脂がのっていておいしいです。
口と尾が黄色いと脂がのっている・・・といわれていましたが、最近の秋刀魚は一概にそうとも言えないようです。
また、一般的に新鮮な魚を見分ける方法としては、
目が透き通っているもの、エラが美しい紅色でくすんでいないもの、身が輝いていること、色がはっきりとして透明感があることなどがあり、秋刀魚も同じように見分けることが出来ます。
栄養
秋刀魚の脂には、血液をサラサラにする働きがあるEPA(エイコサペンタエン酸)、脳細胞が柔らかくなり、細胞を活性化して情報の伝達が早くなるため「頭がよくなる」などと話題になったDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。どちらも、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、生活習慣病の予防にもなります。
たんぱく質も、人の身体に必要な必須アミノ酸をすべて含む良質なもの。
栄養価の高まる旬の時期には、積極的に食べたいですね。
また、塩焼きにはよく大根おろしが添えられますが、これは大根おろしが魚の焦げに含まれる発ガン性物質を無毒化するという働きがあります。単なる箸休めではなく、ちゃんと効果のあるものなのですね。
保存方法
すぐ食べるのが一番おいしいに決まっているのですが、どうしても保存が必要な場合は、頭を落として内蔵を取り除き、水で洗ってラップに包み、冷凍してしまいましょう。
冷凍した時の解凍方法は、冷蔵庫に移して5時間くらいかけてゆっくり解凍します。焼いたり、煮物や揚げ物にしたり、火を通して食べます。 |