きしめんは、名古屋を代表する麺で、うどんを平打ちにしたもの。遠い昔は、尾張の徳川家しか食べられなかったものだとか。その頃は、雉が入っていたそうですが・・・雉の代わりに安価な油揚げを入れ、一般庶民の味になっていったようです。今ではスーパーでも気軽に買える、全国区の食べ物です。
ちなみに、JAS(日本農林規格)では、麺の太さの直径が1.3mm未満を「そうめん」、1.3mm以上〜1.7mm未満を「冷麦」、1.7mm以上を「うどん」と定めていて、きしめんは「うどん」の種類に入ります。
◆選び方◆
生麺、半生麺、ゆで麺、冷凍麺、乾麺など、様々な状態で売られていますね。それぞれの製造技術が発達して、どれを買ってもおいしくいただけるようになりました。
乾麺は、乾燥する際になめらかさが増すので、そうめんなどには適してしますが、もちもち感が損なわれるため、きしめんを含むうどん類には、あまり向いていないと言われています。でも、やはり保存性の高さは魅力的。ストックしておくと、便利ですものね。
◆栄養◆
70%が炭水化物。ビタミン類は期待できないので、なるべく多くの種類のつけ合わせを心がけましょう。
きしめんレシピ
◆名古屋名物 味噌煮込み◆
暑い夏に、熱い鍋ものも良いですねー。
- 鍋に湯を沸かし、沸騰したら花かつおを入れます。(1L当たり30gくらいの分量で)
- 浮いたアクを取りながら、30秒ほど煮立てて火を止めます。
- かつお節が沈んだら、ざるにペーパータオルを敷いたもので濾し、最後は箸で軽く絞ります。
- 土鍋に取った出汁を入れて、赤味噌と八丁味噌を同量ずつ好みの濃さに溶かします。
- 別鍋にたっぷりの湯を沸かし、生きしめんを入れてほぐしながら2〜3分茹でます。
- 4に鶏肉、戻した干ししいたけを入れて沸騰させます。
- 5のきしめんの湯切って土鍋に入れ、油揚げ、ねぎ、生卵など、好みの具を入れて、蓋をして沸騰したら出来上がり!
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