季節の食卓

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!


第30回  花火大会のパーティーメニュー!の巻

今年の「浦安市納涼花火大会」。花火大会は今年が最後になるのでは?とのウワサもあり、お友だちを呼んでパーティーをする予定の方も多いみたいですね。そこで今回は、花火大会のパーティーメニュー。
集まったのは良いけれど、誰かがずっとキッチンに入りっぱなし、全然花火も見られない・・・「楽しいけれど、私は大変で今から憂鬱だわ。」とおっしゃる奥様も。

そんな憂鬱を解消して楽しい花火大会になったらいいなーというカンタン、ボリューム満点メニューです。

それでは早速、花火大会のパーティーメニュー!な、食卓です。 

ベランダを想定してみました。きっと、何人も座れるように横長のテーブル。どーん!と、メイン料理がくれば、それだけでパーティー♪

・・・でも、そんな大きな器持ってない・・・そんな時は、何枚かある四角い器を並べてみましょう。4枚ぴったりくっつけて並べて、大きな器のように盛りつけました。それぞれの人の目の前に、いろんな食べ物がくるように、全体にカラフルに。いろんな食感のものを盛りつけることで、一品でも飽きることなく花火大会中ずっとつまんでいられます。

それでは、お料理の説明です。

オーブンで焼くもの

バゲット、ラディッシュ、プチトマト、黄色と緑のズッキーニ、そして枝豆も。全部一緒にオーブンへ。

プチトマトとラディッシュ。同じくらいの大きさのものを選ぶと、コロコロしていてより可愛らしいです。

ラディッシュの葉が柔らかくて良い香りだったので、サラダに混ぜることにしました

*オーブンを200℃に余熱しておきます
  1. プチトマトはヘタを取り、ラディッシュは葉を取ります


枝付きの枝豆を選んで、そのまま使うと、盛りつけにボリュームが出ます。
  1. 枝付きの枝豆は、水で流してから塩を振り、軽くもんでおきます
  1. ガーリックオイルを作ります。フライパンにオリーブオイルと、包丁の腹でつぶしたニンニクを入れ、火にかけてゆっくり温めます。香りが出てきたら、火を止めます

    *ガーリックオイルはたくさん作ってストックしておくと便利です。炒め物やサラダのドレッシングにも!

  2. ガーリックオイルが冷めたら、プチトマト、ラディッシュ、一口大に切ったバゲット、輪切りにしたズッキーニにまわしかけて塩も加えて和えます
  1. 用意したもの全部オーブンの鉄板に拡げて、200℃のオーブンで20分焼きます

 

サラダ

せっかくたくさん作るので、いろんな種類の葉野菜を混ぜてカラフルに、豪快に。


*今回使った葉野菜・・・サニーレタス、グリーンカールリーフ、ベビーリーフいろいろ、つまみ菜、レッドキャベツスプラウト、ラディッシュの葉
  1. 葉野菜を水で洗います

  2. サニーレタス、グリーンカールリーフは固い芯だけ取り除いて一口大に手でちぎり、他の野菜も全部一緒に冷水にさらします

    *冷水にさらす時間を、15分〜30分くらい取るとシャキシャキの食感に。長く浸すと栄養成分が水に流れ出るので、食感を重視して15分以上浸すか、栄養を重視してさっと水洗いに留めるか、その日の食卓によって調整しましょう

  3. ざるに上げて水気をしっかり切り、先ほど上↑で作ったガーリックオイルで和え、おいしい塩、レモンを搾ってさっくり和えて出来上がり

    *サラダにかけるのは、オイルが先か?塩が先か?と、よくフードコーディネーター仲間で討論(?)になっていました。どちらでもお好みで。ただ、今回は花火大会中ずっと、ふんわりしたサラダでいて欲しい。この場合は、オイルを先に和えた方が良いと思います。塩はお野菜の水分を引き出すので直接触れるとすぐにしんなりしてきます

 

アボカドを切ります

「実は、アボカドって自分で切ったことないんです。」という話をよく聞きます。日常食に登場することはまだまだ少ないのですね。それなら、なおさらハレの日のパーティーメニューにはぴったり。そんなに難しくないので、切り方を順番に。



  1. アボカドのヘタを取ります

  2. 片手で持ちあげ、縦に包丁を入れ、真ん中の種に包丁を当てたままクルリと回して切れ目を入れていきます。


  1. 一周切れ目が入ったら、スライドさせると、半分に割れます


  1. 包丁の角を種に刺して、種を取り出します

  2. 熟していれば、手で皮がむけます

  3. あとは、好きな形に切って使います。今回は一口大に切りました

 

ベーコンフライ

生のお野菜と、焼き物があったら、あとカリッとした食感の揚げ物が欲しいところ。お手軽で、カリカリ感がずっと続いて、これだけでビールのおつまみになるベーコンフライです。


  1. ベーコンに小麦粉をまぶし、余分な粉をはたきます。


    *ビニール袋にベーコンと小麦粉を入れてシャカシャカ振ると薄くつきやすいです。

  1. タマゴ1コに水大さじ1くらいを加えたタマゴ液に浸し、パン粉をまぶして、180℃の油で表面がカリッときつね色になるまで揚げます

それでは、花火大会のパーティーメニュー!の今回の主役。

アボカド

アボカドがあると、なぜかウキウキしてしまいます。特別な日だというような気持ちになるのです。
森のバターと言われるアボカドは、その食感からも脂肪が多いことがわかりますが、この豊富な脂肪分は、コレステロールを増加させる心配のない「不飽和脂肪酸」です。

ロコディッシュでは、切って、わさび醤油を添えてお出ししています。

食べ頃

これを見極めるのが一番難しい。
色が黒くなったら食べ頃とよく言いますが、色だけで判断するのはちょっとキケン。やっぱり軽く触って、少し柔らかいかな・・・くらいがちょうど良いです。アボカドは、何度か食べて身近なものになると、食べ頃がわかるようになってきます。

選び方

遠くからやってくるアボカド。まだ固くて、早いうちに収穫して、船便で旅をしながら熟していくものがほとんど。でも最近、新浦安で、「樹の上で熟してから収穫しているこだわりアボカド」を見つけました。樹についたまま熟したら、当然その間樹から養分をもらって、味の濃い美味しいアボカドになります。味も舌触りもとっても良くて、ロコディッシュのお客様からの評判も良くておかわり続出!もし、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。

浦安市納涼花火大会、楽しみましょうねー♪
ロコディッシュで、ビールやおでん、おつまみものも
テイクアウト出来ますので、ぜひお立ち寄りくださいね!!