季節の食卓

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!


第29回  雨の日は、“アジアンスイーツでお茶しよう”の巻

雨の日。いつも一緒にお散歩に行ったり、外でお話しているお友達を呼んで、おうちでゆっくりおしゃべりしよう。お茶を入れて、お茶菓子や、スイーツを食べながら。

でも、お話の輪からひとり外れてキッチンに立つ・・・なんてイヤ。
お茶を入れたら、すぐにみんなで食べられるスイーツを。
それでいて、食べ過ぎても気にならない軽いもの。
出来れば身体に良いものを。
食べきれなかったら、また明後日の雨予報の日にみんなで食べたいから日持ちするものを。

今日は、そんなステキなスイーツを集めてご紹介しまーす。
(あ・・・もちろんおうちでお茶も良いのですけれど、ロコディッシュの手作りスイーツでティータイムもお忘れなく♪)

それでは早速、雨の日は“アジアンスイーツでお茶しよう”な、食卓です。 

いただきものの風呂敷。老舗の風呂敷屋さんも、最近はポップなデザインのものを作っているのですね。ポップなデザインでありながら、少し落ち着いた色の赤が入った風呂敷は、雨の薄暗い空気の日のテーブルクロスにぴったりでした。ハーブティーや、ドライフルーツティー、中国茶など、それぞれ好きなお茶を選んで、アジア風な身体に良いものシリーズのスイーツを並べる。東洋の混在した感じが、ほっとするような、ウキウキするような・・・

お話もはずみそうなティータイムの食卓です。

それでは、お料理の説明です。

マンゴープリン

マンゴープリン。市販でもおいしいものがたくさん売られていますが、ガラスボウルで作って好きなだけすくって食べるのって、とってもしあわせ♪

  1. 粉ゼラチン(14g)は、約5倍量の水(70ccくらい)に浸してふやかしておき、電子レンジで30秒〜40秒チンして溶かしておくと混ぜ込みやすくなります

  2. マンゴーの缶詰(250g×1缶)をシロップごとフォークか手でざっくり潰し、鍋に入れて火にかけます

    *缶詰は手軽で扱いやすいのですが、甘味が足りないものが多いので、その場合はここできび糖やはちみつなどを大さじ1〜5くらい足して調整します

  3. ンゴーが煮立ち始めたら、火を止めてゼラチンを入れてよく溶かし、完全に溶けたら鍋底を氷水に漬けてゆっくり混ぜながら、指で触れられるくらいになるまで冷やします
  1. 冷めたマンゴーに牛乳(100cc)を入れてヘラで混ぜます

  2. 混ざったら、溶きタマゴ(1コ)を加え、ヘラでゆっくり混ぜます

  3. 器に入れて冷蔵庫で冷やします

 

ドライフルーツの新茶煮

茶菓子といえば、コレ。大好きなドライフルーツをお茶の合間につまみます。静岡の実家から、新茶が届いたので、ドライフルーツを新茶で煮含めました。季節の食卓2006年6月号でご紹介した、ドライフルーツの中国茶煮の緑茶バージョンです。作り置き出来るので、冷蔵庫にストックしておくといつでも楽しいティータイムに♪


  1. 新茶は、70℃くらいのぬるめのお湯で煎れて香りと甘味を引き出しましょう。急須に2gくらいの茶葉と70℃の湯100ccを入れ、フタをして1分くらい蒸らします

  2. 容器にお茶を注ぎ、はちみつを大さじ1杯入れて混ぜ、好きなドライフルーツを全部浸るくらい入れます。

  3. 冷めたら冷蔵庫で保管します

 

杏仁シャーベット

覚えている方もいらっしゃるかなぁ・・・3年くらい前に、ロコディッシュのスイーツとして登場した杏仁シャーベット。梅雨のじめじめした日に最高!と思うのです。これを機に、またスイーツメニューとして復活させようと思います。もちろん、これも冷凍庫で保存OK。ティータイムにはサッと器に盛るだけ。小さなスプーンでくるくる削って盛るとカワイイです。上に真っ赤なクコの実をのせて。


  1. 牛乳(200cc)、きび糖50g、杏仁パウダー大さじ2を鍋に入れて混ぜながら火にかけて溶かします。

    *沸騰させないように注意

  2. 溶けたら火をとめて少し冷まし、粗熱が取れたら生クリーム(50cc)を加えて混ぜ、冷凍庫で1時間おきにハンドミキサーでかき混ぜます

  3. 3-4回かき混ぜて固まったら出来上がり

 

まめつぶ棒

「浦安に住みたい!」のコラムで「おやつつくろ。」でご紹介した、お子さまと一緒に作れるカンタンおやつです。とっても好評だったので、今回は写真付きでどうぞー!材料は、「無塩バター」と「マシュマロ」と「サクサクするもの」「カリカリするもの」



  1. 無塩バター(80g)とマシュマロ(100g)を鍋で火にかけて、溶かします

  1. サクサクするもの、カリカリするもの(合わせて180g)に入れて、ザクザク混ぜます

  1. クッキングシートの上に薄く拡げて、冷蔵庫で30分冷やします

  2. 好きな大きさに切って出来上がり

    *今回は、フルーツグラノラ、ミックスナッツ、松の実です。その他、ぽん菓子、玄米フレーク、炒り豆、ココナッツロングなどなど、いろいろお好きなものでお試しくださいね♪

    *保管は冷蔵庫で

 

昆布揚げ

昆布を揚げただけのおせんべい。とまらないお茶菓子。

  1. 昆布を固く絞ったぬれ布巾でふいて、はさみで一口大に切ります

  2. 油をあたため、160℃くらいの低温で揚げます

  3. 色が変わったら、油を切って軽く塩をまぶします

それでは、アジアンスイーツでお茶しよう。の今回の主役。

杏仁(あんにん/きょうにん)

杏(アンズ)の種の中の核のことで、それを調理しやすいように粉末状にしたのが、今回使用した杏仁霜(きょうにんそう)。
杏仁は、咳を鎮めたり、殺菌効果もあるといわれていて、漢方として使われていますが、苦みがあって服用しにくかったため、甘味をつけて料理にしたのがあの杏仁豆腐。
アーモンドと香りが似ているので、アーモンドパウダーを使用して「杏仁が入っていない杏仁豆腐」がたくさん出回っていますが、どちらにしても杏仁豆腐は大好きです。

身体に良いことは間違いないし、お値段は少し張りますが、一度にたくさん使うものではないので、杏仁パウダーは一便持っていると、幸せなスイーツがいつでも出来る、ステキな食材ではないかなーと思います。賞味期限も1年以上あるし・・・

お菓子作りが好きな方は、クッキーなどの焼き菓子に混ぜてみたり、それこそアーモンドパウダーの代わりに使ってみるのも楽しいですよー。

雨の日に、ロコディッシュでのんびりお茶とスイーツ。
いろんな本も置いてありますので、ぜひ、お茶しに来てくださいね♪