筍(たけのこ)
今回の筍は、一般にスーパーなどでよく見かけるもので、「孟宗竹(モウソウチク)」という種類。関東では、今年も5月中旬ころまでおいしいものが手に入ると思います。
孟宗竹より少しスマートなカタチで、孟宗竹が終わった頃から出始める「淡竹(ハチク)」。
実は孟宗竹よりおいしいとも言われる、九州に多い細身の「寒山竹(カンザンチク)」。
日本海側で採れて、山菜として瓶詰めになったりしている「根曲竹(ネマガリタケ)」。
お弁当を包む竹皮としてよく使われるのは「真竹(マダケ)」。
中国や台湾で栽培され、メンマにもなる「麻竹(マチク)」
筍と言ってもいろいろあるんですね。
静岡では、友だちの家の裏が竹林だったので毎年採りに行っていました。これは孟宗竹。
秋田のじいちゃんが毎年、缶詰にして送ってくれるのは、根曲竹。地元では「姫竹」と呼んでいます。秋田など寒い地域では孟宗竹が採れないので、姫竹と交換していました。
選び方
筍は鮮度が命。切り口がみずみずしく、皮につやがあるものを選びましょう。
それから、穂先が黄色くて、皮が薄茶色のものは、えぐみが少ないです。穂先が緑になっていたり、皮が濃い茶のものは、生育しすぎてえぐみが出ています。
孟宗竹は、形がずんぐりむっくりなものを。根元の粒々が小さくて少ないものがやわらかいです。
「朝掘り」であることも重要なポイント。朝掘ったものは、アクによる苦み・渋み・えぐみが一番少ないんです。
これは、なかなか難しいことですが、天才的な「たけのこハンター」っているんですよ。毎年手掘りしている人は、おいしい筍が生える場所を知っています。
千葉の天才たけのこハンターに、筍をお願いしちゃいました。5月上旬に届くんですよー。楽しみ♪
栄養
食物繊維が多く、便秘の予防・解消、コレステロールの排泄に効果がある食物繊維が多く含まれています。
細胞内液の浸透圧を一定に保つカリウムが多く、血圧を下げる効果があり、むくみ解消にも役立ちます。
疲れを解消するアミノ酸のひとつ、アスパラギン酸も多く含まれます。
その他、二日酔やのぼせをとる効果もあり、漢方では痰を和らげ、熱を抑えるといわれています。
保存方法
保存する場合は、必ず下茹で後に。密閉容器で水に浸して冷蔵庫に入れましょう。水は、毎日取り替えます。
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