情報通信

SIMロック

今時の携帯電話はSIMカードを別の端末に入れれば、すぐに機種変ができる。
仕組み的にはドコモのSIMカードをソフトバンク端末に入れても動くのだが、これが出来ないようになっている。それが、SIMロックだ。

総務省が、このSIMロックを外すように通信業者へ働きかけている。
今週、通信業者へのヒアリングも行われる予定だ。

ヨーロッパなどでは、3G携帯を持ち歩き各国の通信業者のSIMを入れる事で、どこの国に行っても同じ端末が使える。携帯端末メーカーも同じ端末を各国で売れるのでとても効率がいい。
しかし日本では、この小さな市場の中でしかも通信業者毎に異なる端末を開発しなければならず非常に効率が悪い上、ユーザーから見てもとても不便だ。

SIMロックが解除されたら...
電話は問題なく使える様になるが、iモードなどに代表される独自にネットサービスは、他社の端末では動かないものが多い。日本の悪しき伝統が作り出したサービスが足かせとなり、なかなかSIMロックを外せないということもあるのだろう。
さらに、今後は携帯に用いられる電波の周波数帯域もグローバル化を意識して決めないと、せっかくロックを外しても海外で使えない携帯電話になることもあり得る。

日本が世界の中で取り残されないためにも、SIMロックは解除し、世界的に通用する端末を開発できる体制をとれるようになることはとてもいいことだろう。

ドコモが今月14日からWEBメールのサービスを開始する。これは、WEBでメールを読み書き出来れば、端末がiモードに対応していなくてもメールが読めることを意味するだろう。そういう意味では、着々と環境は整えられつつあるのかもしれない。
ただ、プッシュとプルという大きな違いをユーザーが受け入れられるのか?という問題は大きいだろう。

いろいろな意味で、日本の携帯電話の環境が大きな変革期にあるのかもしれない。

 

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