浦安LOHAS
 
 

2008年4月号


ロハスな心

ロハスって一言で言い表すの難しいですよね。

皆さんも同じかも知れませんが、私は仕事と生活に追われる日々の連続で、ふと気付けば▲●才になってしまいました。

この歳になるまでは、仕事に必要な専門書やビジネスの書籍ばかりを読み続け、自分のため、家族の生活維持のためと自分勝手に納得して時を過ごし、食事の時間も単に楽しく豊かな気持ちであれば良いとし、食材がどうやって食卓に上って来たかを考えることなどは「時間の浪費」とまで思っていたほどでした。しかし、ふと気付くと、私達をとりまく食環境は大きく変化しつつあります。

まず、毎日口に入れなければ生命を維持する事の出来ない食料品のほぼ全てが値上げとなってしましたね?

バイオ燃料の原料になると目論んで、世界中の小麦農家や大豆農家が一斉にトウモロコシの作付けに転換、その結果の小麦不足・大豆不足。更に燃料として買い付けられたトウモロコシが値上がり、乳牛の食料用の穀物が高騰し、乳製品の値上げ。中東の不安定や様々な思惑が交差して原油が高止まり、更高騰? その結果、ガソリン・軽油はもとより、スーパーで使用される プラスチック容器やラップのコスト上昇、漁船の燃料費・流通の燃料費・ハウス栽培の燃料費もかさみ、家庭を切り盛りする主婦の皆さんや、生活費を稼ぐお父さんも「どーしよー?」ですよね?

家庭の無駄は既に切り詰め済み。もう我が家に節約出来るところは何も無い。これは、我が家を含め大方の意見でしょうね? しかし、ふとある時、気付いちゃいました。

深夜のコンビニエンスストアーの商品棚から多くのお弁当、おにぎり、パン、サラダ、焼きそばなどが賞味期限切れの理由により商品価値を失い、役目を終えて一瞬に生ゴミとなることを。今まで気にも止めていなかったことに何か違和感を覚え、そこでちょっと???となり調べてみました。 ご存じでしたか? 国内で賞味期限を経過し、私達の口に入らず生ゴミとして処理される元食料品は年間数千万トンだそうです。国内食料自給率38%の私達の国で。皆さんも大なり小なり心当たりありませんか?冷蔵庫からゴミ箱へ行ってしまった食料品、居酒屋さんやレストランで、お腹が一杯になり、「飽きちゃった」「思ったより美味しくないから残そう」と、お店をあとにしてしまったりことは?

私、あります。

全然ありました。 でも大変なんですよね。「今日は寒いし、ちょっと荒れてるけど漁に出なければなんね〜な」「今日は網にどれだけかかってるンだぁ〜」 「また燃料費がかさむな〜」と嘆きながら出漁する漁師さん。

「餌代がまた上がったこのまんまじゃぁ・・・」と嘆く畜産業の皆さん。「形の悪い作物は売れないから農協が引き取ってくれないし肥料やハウスの温度管理に必要な燃料費がねぇ」と力を落とす農家の皆さん。

「燃料費が上がっても荷主さんが値上げを認めてくれねーから俺達ゃ休みは疎か寝るのも惜しんで走るしかねぇし」と歯を食いしばる流通業の皆さん。

今の私達の便利な世の中って、こういった状況の上に成り立ってる。いや、成り立っちゃてますよね?
「豊かって何?」と自分自身に問いかけてみました。思い浮かんだのは最新の電化製品に囲まれた生活、インターネットや通販で注文すると自分がその場所にわざわざ行かなくても自宅に注文品が宅配される生活、欲しいのもが手に入る生活、食べたい物が食べたいだけ食べられる生活、等々。でも、豊かは豊かでも、物欲が満たされる事であって、何か違うと言うか、何か不足している感じがしました。

「心が豊かにならないのでは?」と言うことですよね? 昔の言葉で、「ボロは着てても心は錦」って言葉がありました。 

ボロを着ずとも、便利な生活をしている現代であっても、「心が錦」は、ほど遠いのが現状なのでないでしょうか? 四季を感じる心と衣食住を支えてくれる生産者の皆さんに感謝する心、思いやる心、自分を取り巻く自然に感謝し、環境を意識する心…。

豊かな心を取り戻すために、「ロハスな心」から始めてみませんか?

私始めてみます、ロハスなライフスタイル、心のライフスタイル。

Written by S・A


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