季節の食卓

 

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!

 

第33回 なんでもない日の食卓
秋刀魚の蒲焼き丼と、春菊と牛肉のサラダ

秋祭りやハロウィンが終わって、ほっと一息。次のクリスマスまでの11月って、特別大きなイベントもなく、平穏な日々ですね。そんな11月にぴったりな、なんでもない日の食卓を作ってみました。
近所のスーパーで旬の安い食材を買って、ささっとカンタンに作れて、何度リピートしても良いくらい栄養バランス◎!!という夜ごはんを作ってみました。今日の夜ごはん、迷ったらコレです。
今回は、新浦安でファンの多い「OKストア新浦安店」で特売品をゲットして、調理スタート!!

<作り方> 2人分

  1. 水と酢を各200ccくらい、きび砂糖を大さじ1、塩ひとつまみを鍋に入れて火にかけ、溶けたら3cmくらいのぶつ切りにした白ネギ1本分を入れます。

  2. 3分くらい煮たら火を止めて、フタをしてそのまま冷ましておきます。


  1. 秋刀魚2尾は、三枚におろすか、おろしてあるものを購入します。

    魚のおろし方は、季節の食卓2008年10月号第33回 お魚さばこう!の巻参照
  1. 入れる予定のどんぶりの幅以内になるように等分して、軽く塩を振り、片栗粉をまぶします。
  1. 油を薄く敷いたフライパンで表面がカリっとするくらい焼きます。

  2. 秋刀魚をフライパンの端に寄せ、少し傾けて、空いたスペースに酒、みりん、醤油を各50ccずつ入れて、ふつふつして少し煮詰まってきた頃、秋刀魚をからめていきます。

  3. どんぶりに白飯を盛り、白ネギをのせて、その上に秋刀魚をのせます。
  1. 春菊は、葉の部分を手で摘み取り、冷水に浸してシャキっとさせておきます。

  2. フライパンにゴマ油を敷いて、適当に切った厚揚げをカリっとなるまで焼き、端に寄せて空いたスペースで牛肉を色が変わるまで炒めます。

  3. 水気を切った春菊、厚揚げ、牛肉を焼き汁ごとボウルに入れてざっくり混ぜ、皿に盛りつけます。

  4. お好きなポン酢をかけて出来上がり!!

<ワンポイントアドバイス>

 
  • 白ねぎを浸したものは、余ったらそのまま食べてもなかなか良いおつまみになります。束で買ったら全部切って浸してしまい、冷蔵庫でストックしておくと便利です。

  • 「イヤリングビーフ」という生後1年~1年半の牛肉を使いました。安くておいしかったです!

  • 千葉県産の春菊は、葉の柔らかいものが多いです。なるべく柔らかいものを選ぶと、生でおいしくいただけます。鍋に入れる春菊とはまた違った香りを楽しめますよ。

  • サラダは、豚肉や鶏肉に変えたり、水菜などの旬のお野菜を使ったり、好きな種類のポン酢でアレンジしたり、いろいろチャレンジしてみてくださいね!肉を炒めた後、肉汁が出た油も一緒に和えるのがポイントです。