季節の食卓

 

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。　
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい！って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね！
 

第54回 仙台麩で、秋っぽいササッと丼

浦安の友人が、仙台を拠点に東北の被災地に仮設住宅を建てに行っています。先日、一時帰省した時、お土産に“仙台麩”を持ってきてくれました。油で揚げてある「揚げ麩」。おいしい出汁で煮つけて、ごはんにのせて丼にしよう！と思ったので、あり合わせの夏野菜を入れて作ってみました。まだまだ夏野菜がおいしいので、それを秋っぽく煮込んで…と言っても、あっという間に出来ますので、忙しい日に◎です。私、これから家に仙台麩をストックしておこう！なんて、思っているくらいです。

<材料>

仙台麩（揚げ麩） 1本（1.5cm幅に輪切り）
にんにく 1片　（たたいて潰しておく）
たまねぎ 1コ　（うすめにスライス）
しめじ 1/4袋くらい（小房に分けておく）
アスパラ 2本（小口切りにしておく）
プチトマト 8コ　（半分～1/4にカット）
だし汁 100cc～150cc
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1
たまご 2コ
ごはん 2～3膳

＜作り方＞

  1. フライパンに薄く油を敷き、たたいて潰したにんにくを入れて香りが出るまで中火にかけます。
  2. たまねぎ、しめじ、アスパラ、トマトを加えてしっかり炒めます。
  1. だし汁、砂糖、醤油を入れて沸騰したら、揚げ麩を入れて、途中で返して、だしをよく染み込ませます。
  2. 火を強めて、グツグツしているところに軽くほぐしたタマゴを入れてとじ、半熟程度で火を止めて、ごはんの上にのせます。

そして・・・もちろん、食後には“萩の月”。

ごちそうさまでしたー！！

＜ワンポイントアドバイス＞

 

  • 季節のお野菜を入れて、いろいろアレンジしてみてくださいね！揚げ麩のコクが加わって、とってもおいしく食べられます。

  • お野菜をしっかり炒めて旨味を出すことで、出汁がおいしくなる＝それを吸った揚げ麩もおいしい！！とってもごはんがすすみます。お夜食にも！

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