第62回昭和の黄色いカレーを作ってみよう！

とあるTV番組で、アニメに出てきた料理を作って食べよう！というコーナーがあり、そのレシピ制作とバックサポートのお仕事をしてきました。今回のお題は、「コクリコ坂から」で主人公メルちゃんが作っていた黄色いカレー。昭和38年横浜。学校に通いながら庶民的な下宿宿を切り盛りする女子高生メルちゃんが作ったカレーとは…。
この頃の家庭料理は、今のように化学的に作られた旨味を追加したり、凝ったルーがあったわけではありませんが、作ってみたら、それはそれはシンプルで（しかも安い！）おいしいカレーになりました！

1. フライパンにマーガリンと小麦粉を入れて、焦がさないように混ぜながら炒めます。はじめはペタペタします。

2. ポロポロしてきたら、カレー粉を投入し、香りが出てサラサラになるまで、さらに炒めます。
   
   ＊カレーの良い香りがしてきます。ここで長く炒めると、茶色っぽいカレーになります。今回は、黄色いカレーなので、きれいにサラサラに混ざったら火からおろします。
   
   

3. 鍋にサラダ油と、みじん切りにしたにんにく、しょうがを入れて、香りが出るまで弱火であたためます。
   
   「炒める」ではなくて、「あたためる」という感じです。焦がさないように。
   
   

4. 豚肉を入れて炒めます。
   
   

5. にんじん、たまねぎ、じゃがいもを入れて、よく炒めます。
   
   ＊もう、このまま食べられるんじゃないか？？と思うくらいまで、炒めましょう。「カレーは炒め終わったらほぼ完成」なんて言われるくらい、大切です。
   
   

6. たまねぎが透明になったら、水をひたひたになるまで入れます。
   
   ＊ひたひた・・・というのは、このくらい。具がギリギリ隠れるくらいの量。
   
   
7. 野菜がやわらかくなるまで、煮込みます。
   ＊煮汁の表面が、少し揺れるくらいの火加減にします。
   
   ボコボコ沸騰させても、早く煮えるわけではなく、沸騰直前くらいの温度を保つことが大切です。
   
   
   

8. 最初に作ったカレーのルウに、煮汁を少しずつ入れて、ペースト状になるように溶きます。
   
   
9. 溶いたカレールウを、鍋に入れてよく混ぜ、とろみがつくまでさらに煮込みます。
   
   

10. 最後に、牛乳、砂糖、塩、こしょう、しょうゆを入れて、よく混ぜて出来上がり。
    
    

• 肉、野菜の具の分量は、ざっくりで大丈夫です。大きさにもよりますので、4人で何個ずつくらい食べたいな…という分量で。
  
• 煮込んでいる間に、アクを取るとよく言われますが、最近の野菜や肉はたいしてアクが出ないので、アクも素材の持ち味、私はそのままにしています。気になる方は、取っても大丈夫です。
  
• お野菜がゴロゴロしていると、昭和のカレー感がでます。大き目にざっくり切りましょう。
  
• メルちゃんがお肉屋さんで注文している「豚コマ並400！」というところから再現したい方は、今回の分量を1.5倍にして6人前で作りましょう。