BEETLE
20年ぶりくらいだろうか、フォルクスワーゲンのビートルを運転する機会があった。
質実剛健な作りの車は今となってはクラシックカーだが、運転する楽しみや車をいじくる楽しみがある車だ。
大きなハンドル、巨大なスイッチ類、蹴飛ばしてもびくともしない車体やバンパー、どの部分を見てもよく考えて作ってある。
実際に運転してみると、びっくりするほど大きなハンドルの遊び、思いっきり踏まないとかからないブレーキなど、懐かしい感覚だ。昔の車はみんなこうだった。リアに積まれているフラットエンジンの心地よい音、そのエンジンから漏れるオイルの臭いが、自動車が機械であることを感じさせてくれる。
バックに入れるとき一押ししないといけないことを忘れているとちょっと焦るが...ドライバーが気を遣う必要のない、この頃のミッションもなかなかよくできている。
夏なのにクーラーが無いビートルは、これまた懐かしい三角窓、ゴーグルがほしくなるほど風が入ってきて涼しかった。
車を保管するスペースがあるなら、こんな車を1台ほしい気がする。